姉歯さんの偽装が発覚して、17日で2年が経ちました。新しい基準法や通達な ど、建築業界は混乱の真っ直中です。この2年で、何があったのでしょうか?
構造計算の偽装を防ぐ為に、改訂されたはずの基準法ですが、その体制が整わない ままの施行に、戸惑いの声が絶えませんね。いまだに、自分の所にも、「確認申請で きないの?」みたいな質問が、知り合いから寄せられます。
また、思いも寄らない所でも、その支障が出ていました。うちの妹は、家具関係の 会社に勤めて居るのですが、建物が建たない現状に、なかなか進まない納品。社内で は、建築関係者への苦情の嵐だそうです。建築業界の及ぼす影響は、大きいですね。
なぜ、こんなことになったのでしょうか?個人的に、いくつかの原因が思い当たり ます。
まず、なんと言っても、表沙汰にはされていないことに、もどかしさを感じるので すが、確認申請時に構造計算書をチェックしていた役所の建築主事の知識不足です。 どこの役所に行っても、自分は専門が構造なので、計算書を見て欲しいのですが、構 造関係は、図面さえ不足していても、素通りでした。あまりにも、建物の安全に対し ての認識が無さ過ぎます。単に、法的に、デザイン面でのチェックに終始し、真剣に 確認してくれる主事は、ほんと少なかったです。こちらは、一生懸命、計算している のに。。いつも思っていました。
そして、その役所の対応も一因かと思えますが、技術不足の構造計算屋が多い事で す。自分も、あまり人の事言える立場ではありませんが。昨今、やたら高価ではあり ますが、便利なソフトに頼り、その根拠や、出た結果を疑いもせず、自分の入力ミス にさえ気が付かない人が多いのでは無いでしょうか?
さらに、ソフトが便利な事を、逆に利用して、本当の偽装をする人。今回、騒がれ ている構造屋の方々は、ほとんど「偽装」が出来るほどの実力の持ち主では無いで しょうか?その要因は、様々かと思いますが、役所などのチェックする側の網をすり 抜ける力の持ち主だと思います。前者、実力の無い構造屋が多い中、貴重な存在かも しれません。その証拠に、偽装と言われ、問題視された建物は、どれも、壊れてはい ません。詳しくは知りませんが、壊れないようには、ある程度計算された建物では無 いでしょうか。
今後の建築業界は、どこへ向かって行くのでしょうか。何かと問題視される中、緩 和処置も出て、抜本的な解決に向かっているとは思えないですね。あとは、適判だよ りか?審査や罰則を厳しくし、ただ首を絞めるだけでは、テザイン性あふれた豊かな 街作りは、出来なくなってしまいますね。
耐震偽装発覚から2年建築業界は?
旧ERIEの腎臓病闘病日記
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